本を出版しました(新刊のご案内)
かかりつけ小児科医の使命
長谷川 智巳 著(幻冬舎) 2026年3月出版
子どもの体は、大人をそのまま小さくしたものではありません。成長と発達の途中にある子どもは、症状の現れ方も、薬の効き方も、治療の判断基準も、大人とは大きく異なります。しかし実際の医療現場では、必ずしもその前提が十分に共有されているとは言えません。
日本では、医師免許を持っていれば診療科を自由に標榜できる仕組みがあり、「小児科」と掲げていても小児専門医ではない医師が診療を行っているケースも少なくありません。さらに地域によっては小児科医不足が深刻化し、専門的な小児医療を受けにくいという課題も存在しています。
本書は、大学病院や県立こども病院で20年以上にわたり小児医療に携わってきた著者が、こうした現状に向き合う中で執筆した一冊です。高度医療の現場から地域医療へと軸足を移し、現在は兵庫県明石市で小児科クリニックを開業する著者が、現場での経験をもとに「子どもの命と健康を守るために本当に必要な小児医療とは何か」を丁寧に解説しています。
医療機関の標榜科の仕組みや、小児専門医の見分け方、子どもの症状に対する適切な向き合い方など、親が知っておくべき小児医療の基本知識を、具体的な事例とともにわかりやすく紹介しています。不安や情報の多さに振り回されることなく、子どもにとって最善の医療を選ぶための視点を示しています。
子どもの健康を守る第一歩は、保護者が正しい知識を持つことです。本書が、安心して子育てできる社会を広げる一助となることを願っています。
